2020年10月9日金曜日

解説:基本理解23:「リソースセンターとしての神学校改革」

 

基本理解23: 「リソースセンターとしての神学校改革」

神学校はリソースセンターとして改革される必要がある。神学校は教会を主体とした神学教育を全国、世界規模で繰り広げていくという目的のためにその財産や人材を再配置し、実質的な神学教育ネットワークとなる。

 

解説:2002年の3月に「仙台バプテスト神学校」がC-BTEパラダイムのインターナショナルネットワークを推進するビルドの代表ジェフ・リード師をお招きし、C-BTEパラダイムの研修に着手しました。その「仙台バプテスト神学校」がこの日本で最初にC-BTEパラダイムへの転換(2005年)を決断したのです。主として本校の理事、教師たち、さらに有志の牧師たちが集まり取り組み始めました。

 本校はいわゆる教派団体所属、直属の神学校ではなく、独立した理事会の基に取り組む教育機関です。そう言う意味では教育理念の転換はさほど混乱はなかったと言えます。しかも専任教師たちは全員牧会に携わる牧師たちで、教会主体の神学教育・指導者育成は取り組みやすかった、実証しやすかったと言えます。しかし、現実は必ずしも理想的な実証には至っていない、と言うのが正直なところです。共に知恵を得る取り組みが必要です。そして教派を超えて軌道に乗ったかと思われたときに「3.11東日本大震災」に遭遇し、中断を余儀なくされ、現実は容易ならざる状況の中で試行錯誤の取り組みが続いています。さらに、一番身近な友好団体の教職たちの理解を得るためにさらに説得力のある取り組みが必要と思います。それで現在はリソースセンターである神学校教師たちがC-BTEパラダイムについて研修を継続しながら、身近な教会から起こされる献身者の教育・指導、育成を現実に即した仕方で取り組み支援することに専心しています。

 平行して諸教会でC-BTEパラダイムに取り組む「C-BTEジャパン教会のネットワーク」の再構築を目指して再始動し始めました。しかし、その矢先に「新型コロナウイルス感染」の広がりに直面し、足踏み状態が続いています。感染対策に知恵深く取り組みつつ、小規模でも大切な手法「対話・問答」を重ねながらC-BTEパラダイムを実証、教会主体神学教育を実現する教会が着実に起こされるよう願って取り組み始めています。

 リソースセンターとしての取り組みの一つに文献の紹介、翻訳出版、日本人指導者による執筆、出版があります。その先駆けとして「再創造のみわざ:福音に基づく〈奥義としての教会〉」建て上げられるべき「神のかたち」(仮称)という書物を「いのちのことば社」から出版予定しています。神様の救いのご計画を聖書全体から読み取り、C-BTEパラダイムの確かさを実証しようとの試みです。一つのたたき台として用いられればと願っています。


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