2020年8月9日日曜日

解説:基本理解19:「伝道所、教会、地域ネットワーク作り」

基本理解19: 「伝道所、教会、地域ネットワーク作り」

教会は、文化としての民族の特殊性を保ちつつも注視している地域社会にキリストにあって一つ心であることを示していくようパウロの宣教チームと地区ごとの牧師のネットワークのもとでケリグマとディダケーをよく理解して建て上げられていく必要がある。

 

解説:この日本では2000年から「C-BTEパラダイム」の何であるかを研修し始め、2005年に自分たちがパラダイム転換を決意し、本格的な取り組みを始めました。問題意識を持つ指導者たちがパラダイムを共有するようになり、まさに教派を超えての広がりです。C-BTEは改めて聖書の意図に注目し、奥義としての教会建て上げを共有しました。それぞれの教会の所属する教派があり、また伝統があります。C-BTEパラダイムは教派の伝統を全否定というわけではありません。あくまでもそれぞれの伝統を尊重しつつ啓示の書、聖書の権威を前提に、聖書そのものの意図に固執し取り組みます。互いに知恵を出し合いながら、直面する課題を克服しつつの取り組みだけにネットワークは大切です。そう言う意味で新たに教派超えた教会ネットワークを構成し、共に聖書に意図を確認し合いつつ、知恵を出し、励まし合いながら取り組む互いの関係の構築に取り組みました。

その後、2011年の「3.11東北大震災」巨大津波に直面し、それこそ教派を超えての取り組み、支援活動が拡がったと思います。事実そうした取り組みの証しがあります。同時に教派間の壁は想像以上に大きかったことも否定できない体験でした。

現在もC-BTEセミナー・ワークショップは継続され、新規参入教会も加えられています。そうした中で、ポストモダンの問題点のひとつ、信仰の「個人主義」が指摘されますが、教会間の個人主義とでも言いましょうか、いわゆる「各個教会主義」の壁も事実、超えがたい壁でもあることを認識しています。とは言え、「信仰による神の救いのご計画の実現」に至るケリュグマ、ディダケー:福音理解と福音に基づく生き方を真に理解し、取り組むことで真の意味のでの「神の家族」:教会ネットワーク構築の重要性を覚えさせられます。

現在、昨年度(2019年)から「C-BTEジャパン:教会ネットワーク再構築」を掲げて取り組み始めたのも、これまで上げた二つの「壁」を意識してのことでもあります。文字通りケリグマとディダケーを真に理解を共有し、地域に貢献し得る共同体として建て上げられて行くわけですので、「伝道所、教会、地域ネットワーク」の再構築が実現できるように知恵を尽くしたいと思います。この日本の文化の中で影響力のある教会ネットワークを再構築することこそ、「主の宣教大命令」に応えて、実を結ぶことになると期待しています。


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