2020年7月6日月曜日

解説:基本理解13: 「パウロのチームとアンテオケ教会ネットワーク」


基本理解13: 「パウロのチームとアンテオケ教会ネットワーク」

パウロの宣教牧会チームとアンテオケ教会ネットワークは、全体的戦略と世代別戦略をバランスよく保ちつつ、活力ある教会運動を生み出し広げていくための中枢である。

 

解説:なぜ、12使徒達でなくパウロなのか、と問われます。これは啓示の進展性の中でのパウロの召し、そしてパウロに開示された「奥義としての教会」に基づきます(エペソ人への手紙)。主イエス・キリストが約束された「もうひとりの助け主」(ヨハネ1416)すなち聖霊が初代教会に降ったとき使徒達はイエス・キリストの十字架の死と復活の意味を明確に解していきました。しかし、エルサレムからローマへ、異邦人にも恵みの福音が無条件で適用されることについては必ずしも明快な確信ではありませんでした。その典型は「百人隊長、コルネリオ」に導かれた導かれたペテロの逡巡に見られます。図らずも「配給問題」が起きたときに選ばれた「御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち七人」(使徒63)いわゆる「ヘレニスト」と言われるリーダーたちによる宣教が契機となりました。ステパノがエルサレム神殿に固執することの問題を解き明かした(使徒の働き7章)ときに起こった迫害によりエルサレムからサマリヤ、そしてシリヤのアンテオケへと異邦人伝道が広がって行きました。その迫害の急先鋒に立つサウロ、後のパウロが復活のキリストに出会い、180度大転換しキリストの使徒として召されました。バルナバを介して異邦人教会、シリヤのアンテオケ教会に導かれます。このアンテオケ教会を拠点にパウロたちが異邦人宣教に派遣されます。第一次、二次、三次と展開され、ついにエルサレムからユダヤ全土、サマリヤ、そしてシリヤのアンテオケ、さらにローマへと広がって行きました。その主の宣教大命令に応えていく中で「パウロの宣教牧会チーム」ができあがって行きます。パウロの次世代指導者としてテモテ、テトスがそのモデルです。

 中心となるC-BTE推進教会のモデルとしてアンテオケタイプの教会の確立、その存在が鍵になります。つまり、リソース教会としてのアンオケタイプの教会です。これらの教会は日本におけるC-BTE運動の一代目であり、少なくとも三代目までを視野に、この運動を十二分に広げていく働きを担う必要があります。各地区教会で、または教会の中の小グループで多様なタイプのC-BTEプログラムを幅広く進めていく手助けをするC-BTE ジャパン・アンテオケタイプ教会(拠点都市教会)ネットワーク作りが肝要なのです。 

パウロを支えた同労者たち、そのネットワークモデル:

教会のパートナーあるいはネットワークのモデルとしてピリピ、エペソ、アンテオケ教会を上げられます。その前段に想定できるタイプⅠ、およびタイプⅡの教会、つまり「家の教会」を加えた5つのタイプの教会が想定されます。5つのタイプの教会、そしてそれらに連動する5つのタイプのリーダー、指導者たちを位置づけます。

私たち教会に託された使命として福音を広めること「主の宣教大命令」に参加するように期待されています。それぞれの教会は「主の宣教大命令」に果たす役割は異なります。「ピリピ教会」のようなタイプとして、「エペソ教会」のようなタイプとして、そして「アンテオケ教会」のようなタイプとして教会ネットワークを確立します。

参加教会の役割: 教会は、パウロのチームに見られるように、5のタイプの指導者たちがそれぞれの役割を果たすことで、自然発生的に大きくなり、教会を建て上げ、生み出していきます。まず、私たち「C-BTEジャパン」は「アンテオケタイプの教会」を目指します。それゆえに、率先してアンテオケ教会に倣い、アンテオケ教会の手法に基礎を置くわけです。

その前提にさらに多くの信徒をふくめた広い意味での同労者たちがいました。主な事例として(参照:ローマ16、Ⅰコリント16

① 支援者エラスト(市の収入役):金銭面、宣教の旅のサポート

② 補佐役エパフロデト(ピリピ):助け手

③ 伝道推進に寄与するアクラとプリスキラ:先遣隊, 開拓伝道, 仕事

④ 支え合う教会ピリピ:祈り、献金等々、 

 さらに、以下の5項目を確立できればC-BTEジャパン:教会ネットワーク再構築は持続可能なネットワークとなること、間違いありません。しかし、厳しい現実に直面しています。

1,リソースセンター教会(複数)

2,教会所属の聖書学者、神学者

3,C-BTE教会会議(エルサレム会議)

4,教会連合型ネットワーク

5,教会主体の出版事業

6,草の根的救援事業(支援と宣教の統合)

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