2017年9月8日金曜日

C-BTEの基本概念

C-BTEの五つの基本概念、
 1.「C-BTE」:「教会主体の神学教育」
 2.「委任」という考え方
 3.「建て上げ」という考え方
 4.「ハビタス」としての神学
 5.聖書の「基本原則」

これらの重要な概念に基づく論拠を紹介したいと思います。

基本概念1、「C-BTE」教会主体の神学教育: 「信仰による神の救いご計画の実現」における奥義としての神の家族、教会の存在がいかに重要であるかについて、ほとんどの牧師たちと共有できるものと思います。その教会の建て上げにおける指導者を育成する訳ですから、論理的帰結として教会主体神学教育は理にかなうことを納得いただけるものと思います。

しかし、これまでそうした取り組みを経験していなかったがゆえに、とは言え、原始キリスト教時代、古代教会においては普段になされていた神学教育・指導者育成ではありますが、この理念を実行、実現するには克服しなければならないいくつかの課題があります。しかし、教会は単に集まるところ以上の意味合いがあることを共有できれば、先に紹介した「聖書の基本原則から」の記事で紹介しましたように、聖書の基本原則に基づく聖徒の建て上げに取り組まれることで「教会主体の神学教育」の第一歩を踏み出すことができます。C-BTEのリソースは実際に教会主体の神学教育・指導者育成が取り組めるように編集されています。

C-BTEは奥義としての教会、その命の営みにおける教育、訓練プログラムです。そして教会の牧師はその教育、訓練プログラムにおいて、きわめて重要な関わり合いを持って取り組むということです。特に「聖徒の建て上げ」、次世代の指導者育成におけるリーダーシップはとても重要です。牧師たちに新たな任務を加える、という発想ではなく、牧師に与えられた役割の優先順位の再考であることに注目してください。

改めて聖書に注視する: ①C-BTEは新約聖書の模範、パウロとテモテの手法、イエスが12弟子を訓練した手法に基づくものであり、②C-BTEは牧会と伝道、学問と人格形成を統合したものです。それはキリストの体である教会のいのちの営みにおいてこそ実現可能な取り組みと言えます。③C-BTEは教会の建て上げ、訓練と奉仕の働き、つまり教会の「伝道・牧会」を中心に据えるものであることを共有していただけるのではと思います。

牧師の現実の多義に渡る牧会の務めを考えると、どれだけできるのだろうかと躊躇される指導者もおられると思います。次に挙げる概念「委任」という聖書の考え方を共有することで発展的に取り組むことができると思います。

以下に取り上げる四つの概念、2.「委任」という考え方、3.「建て上げ」という考え方、4.「ハビタス」としての神学、5.「基本原則」等は、なぜ、C-BTEが重要であるか、その理由を解き明かす上で、とても重要な基本概念です。

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